どの動画もとても穏やかな色彩と口調でやさしく説明がされており、支援者に寄り添った教材だと感じました。一本ずつの動画で完結している構成ですが、4本の内容を全て見ることに意味がありそうだと感じました。というのも、1〜2ではトラウマのレンズで見ることが新しい視点でこれまでの見方とは違うことが強調され印象に残りましたが、3〜4でトラウマの視点も数ある見方のひとつであること、これまでの支援ですでにトラウマに配慮した関わりができていることもあると支援者としても励まされる内容でしたので、受け入れられやすいと感じました。トラウマの視点を支援者間で共有する際に、協働する支援者を傷つけてしまわないような伝え方について考えさせられる教材でした。
(30代、臨床心理士/公認心理師)
優しいトーンの動画で、構えずに身近なこととして聞くことができました。導入が丁寧で、まとめ部分の「傷つけていたかもしれなく辛い」についてもとても視聴者(受講者でしょうか)に配慮されていると感じました。ここまで細やかに気配りをされた内容のものは見たことがありませんが、それだけ、支援を受ける人だけでなく、する人も大事にするというメッセージを強く感じました。個人的には、例示されたケースが意外でした。トラウマと聞くと虐待や犯罪被害者のイメージが強いですが、統合失調症の方の入院という業務上よくある出来事(こういう表現が適切かわかりませんが)にもTICの視点が生かせるということが、強く印象に残りました。導入とまとめ部分も、例も、私自身、まだまだ想像力が足りていないなと反省しました。「気づくことを増やす」ことの重要性、気づくためには知ることが必要と改めて感じました。
(40代、社会福祉職)
TICについて知識が乏しかったのですが、とても具体的でわかりやすく、拝見いたしました。保健師として今まで関わってきた中で事例の患者さんのようなケースの心当たりが多くあり、知識不足や業務の多忙さなどから、トラウマの眼鏡をかけて見ることができていなかったと反省いたしました。「患者と支援者とのお互いの安心安全を大事にして、支援者の燃えつきを防ぐことができる」という箇所は、支援者に災害時や事故の際に活動して頂く中で是非知っていてほしいと感じました。
(20代、保健師・看護師)